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6/25 フレジェール フレジェールはシャモニーの谷を隔ててモン・ブランとは反対側の標高1877mの展望台だ。湿度は高いものの今日も晴れていてモン・ブラン山群はすべて見える。シャモニーで4泊する予定だったが昨日はミディとモンタンヴェール両方に行けたので、今日はこの後グラン・モンテにも行ってしまい、3泊で切り上げてスイスのツェルマットで存分に遊ぶ、というようなことを考えていた。ところが強風の為ロープウェイが止まってしまう。あとどれくらいで動きますかと2、3回聞いたと思う。「分かりません、すみません」 と謝られてしまった。外国人はめったな事では謝らないと聞いていたので面食らった。1時間ほど待ったがめどが立たたず歩いて下りることにした。標高差700m位だったと思うが、前にも書いたがボクの膝は弱くなってしまっていた。登りでは問題ないが下りでいつも痛めてしまう。この状態が3年位続いているのでハイキングは予定に入れていなかった。案の定途中から痛み出す。何度か転倒した。木の棒が落ちていたので杖代わりに使った。ぶつぶつとひとり言、文句を言いながら歩く。歩いている人はわりと多く山で挨拶するのは日本と同じ。向こうから 「ボンジュール」 とくるのでほとんどフランス人だろう。「こんちわ」 と返す。だんだんめんどくさくなってきた。「ちーす」 「うぃっす」 どんどん人に抜かれていき、競争するつもりはないがボクに抜かれる人はいない。膝は曲げ伸ばしするのも辛くなってきた。プラの町が見えてきたがなかなか距離が縮まらない。ところが・・ これで良かったのだ。このことがあって後に大変いい思いをすることが出来た。ただこの時点では後の事など知る由もなし。不平をたれる気力もなくなってきた。もたもた、たらたらと亀のように歩む。ようやく麓に着きレストランに駆け込む。腹が減って死にそうだ。フランス語しか話さない店員にフランス語のメニュー。適当に指さして頼むとウェイトレス何か言っているが意味不明。もう何でもいいから早く持ってきてくれ〜、出たものには一切文句は言わない、と目で訴える。チーズフォンデュがでてきた。これはスイスの料理じゃないのか。ここはフランス領だろ。まあどうでもいい。ウェイトレスが食べ方を教えてくれた。こんなに美味しいとは思わなかった! 綺麗に平らげた。 |
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キャンプ場で洗濯をした後町のスーパーで水と食料を買った。夕飯は大体いつも同じ、ご飯と味噌汁、肉のきれっぱしを焼いたもの、フルーツの缶詰。アルプスの麓で食べる白いご飯は最高のごちそうだった。昼はレストランでちょっと奮発して野菜等も補給する。夕方から夜は毎日雷雨だ。しかし幸運な事に朝になるといつも晴れていた。 |
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6/26 グラン・モンテ ツェルマット 当初シャモニーではエギーユ・デュ・ミディとフレジェールは必ず見たいと思っていた。もし行けたらモンタンヴェールとグラン・モンテもと考えていた。このうち3つまでは行けたのでもう充分なのだ。しかしツェル・アム・ゼーの時と同様何かやり残しているような気がする。タクシーに乗り込んだ瞬間決めた。「グラン・モンテへお願いします」 ロープウェイのチケット売り場で荷物を預けて列に並ぶと登山学校の生徒と思われる団体と一緒になる。白い同じデザインのウェアに、ピッケル、アイゼン等フル装備だ。標高3297mの展望台は来るまでが少し面倒なので観光客は少なく、ミディにはたくさんいた日本人も見られないが思わず息を呑む程の景観だった。シャモニー針峰群を前景にしたヨーロッパの最高峰モン・ブランは圧巻で、ものすごく高度感がある。反対側のアルジァンチェール針峰、氷河もすごい。大氷河だ。 |
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これで悔いはなし。シャモニー 〜 マルティーニ間の鉄道は往復ともスイスカードで無料で行くことが出来、フィスプで乗り換えいよいよ最終目的地ツェルマットへ。駅からキャンプ場は近いため歩いて行く。 なんだこりゃ、アルプスのキャンプ場にしては落ちるんじゃない? いままで良かっただけに落差を感じる。木が一本も生えていないただの野っ原。まるでホームレスの溜まり場だ。日本人が何人かいる。キャンプ場で日本人を見るのは初めてだった。「どっから来た!」 変なおやじに怒鳴られる。ホームレスのボスか? こういうヤツは嫌いだ。適当に対応する。ここで5泊するのヤだな〜・・ しかししゃーない。公園デビューすっか。設営する。一応シャワー、トイレはあるもののぱっとしない。町のスーパー等へ買い物に行ったら再びさっきのを上回る、なんだこりゃっ!? すさまじい数の日本人。ここハワイ? ブリークから1時間ごとに列車が到着するがその都度ドバーッと大量の日本人と荷物が降りてくる。ダンプカーがガバーッと土砂を吐き出す光景に似ている。ちなみに冬来た時は日本人はほとんど見かけなかった。 |