6/23 ザルツブルク 〜 ベルン 〜 シャモニー

ザルツブルクからシャモニーへの移動は接続が悪く出発前頭を悩ますところだった。オーバーインタールからバスで国境を越え、サンモリッツ〜氷河急行〜マルティーニというルートもあり、こちらの方がアルプスの懐深く走って行くので魅力的ではあるがあと2日余分にかかってしまう。なので今回はザルツブルク00:45発の夜行列車でチューリヒまで行き、ベルンの町を見物して、ローザンヌ〜マルティーニ〜シャモニーという経路をとることにした。しかしまだ2度目の海外旅行である。00:45という時間が気になる。スリ、盗難等に遭わないだろうか。いざ、深夜のザルツブルク駅へ。大きなザックを持ったアルピニスト、ハイカーが大半だった。以前新宿駅でよく見られた懐かしい光景だった。中学、高校の頃南北アルプスや八ツへ行く時、この夜の新宿駅が最初の 難所だった。妙な柄のシャツを着た、パンチパーマで額や眉にやくざチックなソリを入れたお兄ちゃん達がふらふらしていた。それにくらべるとここはずっとまともというか、まず問題なさそうに見える。

定刻に列車到着、簡易クシェット318に乗り車掌さんに切符を預ける。部屋のドアが開かない。ガチャガチャやっていると中の人が眠そうにしてロックを開けてくれた。「静かに」 通路を挟んでそれぞれ3段の寝台、計6段。この右下がボクの寝る場所だ。日本のB寝台に劣るスペース、狭い。眠れそうにない。ま、3000円だから仕方ない。列車は一旦ドイツ領内へ入り1時間ほどでオーストリアに戻る。これで 「ドイツも行った」 と自慢できる。スイスとオーストリアの間にリヒテンシュタインという小さな国もあり、都合6ヵ国に行ったことになる。といってもドイツは領土をかすっただけ、イタリアは国境のラインをまたいだだけなのだが。1〜2時間ほどうとうとして、目が覚めると明け方で列車は湖のほとりを走っていた。みな窓から外を見ている。6:20チューリヒ到着。ここは冬に訪れているがオーストリアから来ると近代的な巨大な駅に見える。戻された切符を確認したらスイスカードのバリデーションがなされておらず、本来なら国境駅で済んでいなければいけないが、この経緯を英語で説明するのは無理だと思った。チューリヒは空港駅なのでいかにもいま日本から来ましたという態度で切符を渡すと問題なくバリデーション完了。夜行列車での国境越えも心配されたところなのでこれでひと安心。ベルンに向かった。フランスの新幹線TGVはスイス領内は予約なしで乗れる。

マルクト通り 時計塔
ニューデック教会 アーレ川 大聖堂

スイスの首都、ベルンの旧市街は15世紀からのものだ。世界遺産に登録されている。知人との会話。
「ベルンを見るといいわよ」 「なんかあるんですか?」 「あんた知らないの、ヨーロッパで一番美しい町よ」
駅から左の方へ歩いて行くとなるほどと思った。たしかに綺麗だ。これで都市は4つ目だがそれぞれ違う。ウィーンは大きな建造物が多く、バロック、ゴシック、ルネサンス等何でもあり。音楽の都、建築の都。インスブルックは赤や黄、オレンジなど派手な建物が目に付く。人もあのおばちゃんのように活気がある。ザルツブルクは天才を生んだ町。薄い寒色系の建物が多く、渋くておしゃれで高貴な感じ。インスブルックとは反対だ。ベルンはザルツブルクよりもっと渋い。しかし暗くない。落ち着いていて癒される感じだ。ザルツブルクのあのインテリチックなところがない。しかしどこが一番いいかというと難しくそれぞれいいように思う。

ベルンを過ぎたあたりでドイツ語圏からフランス語圏にかわる。スイスは4つの言語の地域がある。ローザンヌで乗り換え列車はレマン湖のほとりを走っていく。日本人の感覚だとこれは海だ。向こう岸が見えない。マルティーニ到着。ここから軌間の狭いレトロな登山電車で国境の峠を越える。車内は空いていて窓からは穏やかな山なみが見えている。峠でもう一度乗り換えフランス領に入り、シャモニーの谷をゆるやかに下って行き、ボソン氷河が悪魔の爪のようにかなり下まで発達しているのが見えてきた。シャモニー到着。ロジェールキャンプ場までタクシーで行きチェックイン。ザルツブルクから長い鉄道の旅で疲れた1日となったが、一番心配だった部分を無事クリアでき安堵する。

バラ公園より
ニューデック橋より

 

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